歌うことは、神とひとつになること
生きる願いは声となり、神へ届く
魂のありか「ミャーク(宮古島)」への旅
沖縄県宮古諸島には、沖縄民謡と異なる知られざる唄がある。 厳しい島での暮らしや神への信仰などから生まれた 「アーグ(古謡)」と「神歌(かみうた)」がそれだ。 昔からこの島では生きることと、神への願いと唄はひとつのものであった。 あたかも遠い時代に輝いた星の光が時を経て、この地球に届くように、 この島ではいまだに古くからの信仰と唄がその姿を色濃く残す。 それらは、宮古諸島に点在する村々の中でひっそりと歌い継がれてきた。 特に数世紀に及ぶ長い歴史を持つ御嶽(うたき:霊場)での神事のなかで歌われる「神歌」は、 喜びと畏敬の念をもって、幾世紀にも渡り口伝されてきた。 すべては音楽家の久保田麻琴が、島でそれら貴重な唄に出会ったことに始まる。 そしてそれらの素晴らしい歌群が、絶滅の危機に瀕していることを知る。 本作は歌を唄い継ぐ人々の暮らしを追うなかで、神と自然への畏れ、 そして生きることへの希望を見出したドキュメンタリーだ。 監督の大西功一は、秘められた島の神事を追い、生きることと信仰と唄がひとつだった時代を知る老人達と寄り添い、いまだ原初の姿が生きる奇跡の島、ミャークを鮮やかに投影した。 ミャーク(宮古島)には、今まさに失われようとしている大切な「記憶」がある。
■ 日程:2017年1月27日(金)
■ 時間:開場 19:00 / 開演 19:30 上映(作品時間104分)&監督トーク(約30分)
■ 料金:前売 2,000円 (ドリンク付き)/当日2,300円 (ドリンク付き)
■ 会場:モダナーク ファームカフェ(神戸市中央区北長狭通3-11-15) ■ご予約:モダナークカフェ宛てご予約メール ※件名に「スケッチ・オブ・ミャーク 上映会予約」と明記の上、
お名前(フルネーム)・電話番号・ご希望人数をご記入お申し込み下さい。 ■ お問い合わせ:モダナーク ファームカフェ / 078-391-3060
『スケッチ・オブ・ミャーク』
公式ホームページ sketchesofmyahk.com
■監督プロフィール■ 大西功一(製作、監督、撮影、編集) 1965年、大阪生まれ。大阪芸術大学在学中よりテレビ報道カメラマンのアシスタントにつく。 1988年、学友らとともに、消え行く大阪の古い町を背景にギター流しを追ったドキュメンタリー作品「河内遊侠伝」が卒業制作学科賞。同年上京、映像プロダクションへ。 1991年、退社後、フォークシンガー高田渡を象徴的役柄に配し、 映画「吉祥寺夢影(きちじょうじむえい)」を製作。 1995年、北海道函館を舞台に、前作についで出演に高田渡を配し、 モノクロ映画「とどかずの町で」を発表。 他にテレビ番組、ミュージックビデオ、DVD作品等、多ジャンルの映像作品を手掛ける。 「スケッチ・オブ・ミャーク」は16年ぶりの映画となる。
現在、津軽三味線の巨匠、故高橋竹山を中心に津軽を描く新作ドキュメンタリー映画「津軽のカマリ」を製作中。 2017年末完成予定。